甘草と歩んで80年! 甘草由来の有効成分「グリチルレチン酸ステアリル」の分子構造に着目した製剤処方と有効性
2021年05月19日(水) 13:15-13:45
会場: C会場(F205+F206)

丸善製薬株式会社

池田 良


【講演概要】

甘草は、丸善製薬の起業の原点となった特別な植物の1つです。甘草の根に含まれる代表的な成分としてグリチルリチン酸が知られており、その誘導体であるβ-グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルは化粧品や医薬部外品で抗炎症・肌荒れ予防の目的で配合されている成分です。甘草由来の油溶性成分「グリチルレチン酸ステアリル」を既存の製造設備でもナノ化できる技術を確立し、これまで実現が困難であった水系処方への配合を可能としました。経皮吸収性ならびに抗炎症効果の向上作用などの可能性を見出しました。本技術を活かして開発した甘草由来成分の複合原料「AiOLM(アイオーム)」をご紹介します。