肌の中からセラミドやコラーゲンを増やす化粧品原料
2021年05月19日(水) 12:30-13:00
会場: C会場(F205+F206)

株式会社伏見製薬所

糖質バイオ研究部 機能性糖質グループ

課長

石川 文博

【講演者プロフィール】

有機合成化学、皮膚科学を専門とし、天然界に存在する希少な生理活性天然物の生産方法の開発と商品化を行っている。


【講演概要】

肌本来の機能に働きかけることで皮膚の中から美容成分の産生を促進する二つの化粧品原料をご紹介します。ANSOROLは人間の体内にも存在する希少糖の一種で、コラーゲン産生促進作用と保湿持続作用があるため、シワやハリ、保湿性の改善を期待することができます。また糖類の一種でありながらベタつかないこともその特徴の一つです。MapleCureはモミジやサトウカエデなどに含まれる希少成分で、セラミドの合成促進と分解抑制のデュアルの作用によって皮膚のセラミド量を増加させます。さらにフィラグリン増加作用や抗酸化作用、ターンオーバー促進作用など、特徴的な複数の作用を持っていることから、シワやキメの改善、保湿性の向上、美白などの効果を期待することができます。実際に、ヒト試験においてシワやキメ、水分量などの改善が確認されました。